安全・安心

当方では、平成13年より本格的に「ボカシ肥」(有機肥料)の施肥を行うとともに、以下の点に細心の注意を払っておりますので、安全・安心にご賞味いただけるものと確信しております。
@ 農薬を極力減らす努力をしております。
 化学農薬の散布量を減らす努力をしております。
 具体的には、樹木を低く抑えるとともに樹木間のスペースを保つことにより、日照・風通し等を良くし、病害虫の発生しにくい環境を作り出すことに注力しております。
 また、一回の農薬散布における化学農薬使用量を極力抑えております。
 なお、散布する農薬については改正農薬取締法を遵守しております。

 今後についても、散布回数自体を減らす等、努力を続けていきます。

 (平成14年より「性フェロモン(交信撹乱)剤」注1を試行しております。)
A 化学肥料を使用しておりません。
 「ボカシ肥」(有機肥料・自家製)の導入(平成13年本格導入)により、現在化学肥料は使用しておりません。
B その他特筆事項。
 アルコール消毒した柿を醗酵させた「柿酢」注2(原材料:柿100%・自家製)の導入により、栄養面を考えるとともに、病害虫に強い”木”作りをしております。また、柿酢の散布方法・効用等について、今後も引き続き研究を続け、安全・安心な柿作りに繋げたいと考えております。

エコファーマー
岐阜県認定96号

生産登録番号1358

注1 性フェロモン剤
 害虫の交配機能を撹乱させ、もって害虫被害の拡大を防ぐことを目的に作られた資材であり、柿に対しては無害であるため、同資材の普及が望まれています。しかしながら、その効果はまだ未知数であり、また、集団的な圃場の一部分においてこれを使用すると、害虫を集め逆効果に陥ることとなり、使用環境等には十分留意する必要があるものと考えています。
 
 また、他の団体で以下のような取り組みが行われておりますので、参考までにご紹介します。


「フェロモン柿産地で最大」〜
岐阜・本巣地域 減農薬へ70haが設置 「ぎふクリーン」取得へ

 全国有数の柿産地・岐阜県本巣地域で、4月中旬から性フェロモン(交信撹乱)剤の設置が盛んだ。今年度は約70haに設置する予定で、柿産地の中で最大規模となる。実証実験を重ねてきた糸貫柿振興会の加藤泰一委員長の柿園でも設置。県が進める「ぎふクリーン農業」の認定取得も視野に入れている。
 性フェロモン剤は、害虫の雌と同じ誘引物質出す針金上の資材で、簡単に取り付けができる。これを柿園の枝に設置し、雄が混乱し交尾の機会が少なくなり、害虫の密度を徐々に減らすことができる。使用資材は果実に被害を与えるハマキ虫類に効果のある「ハマキコン−N」、樹幹害虫であるヒメコスカシバに効果がある「スカシバコン」の2種類。
 同資材は、農薬を減らす代替資材の核となるもので、本巣郡園芸特産振興会かき部会、岐阜地域農業改良普及センター、JAもとすなどが中心で、2001〜03年まで実証実験してきた。今年度からは柿の防除暦にも記載され、性フェロモンは普及段階に入っている。
 「ぎふクリーン農業」とは、従来の栽培に比べ化学合成農薬・化学肥料をいずれも30%以上削減した栽培方法を指し、基準を合格した農産物だけが認定を受けることができる。加藤委員長は「性フェロモン剤の導入で、農薬を半減する栽培が可能になった。ぎふクリーン農業の認定を取得し、有利販売を目指したい」と期待を込めた。(平成16年4月27日・日本農業新聞より)


「環境に優しい柿作りへ」〜
岐阜・大野町 性フェロモン剤を22haに設置

 県内有数の柿産地・大野町の大野町かき振興会は、農薬散布に代わる病害虫防除として、性フェロモン(交信撹乱)剤取り付けの説明会をこのほど開いた。同振興会員約40人が参加し、西濃地域揖斐農業改良普及センター職員から同剤の設置方法を学んだ。
 取り付けられた性フェロモン剤は、害虫の雌が出すにおいを柿園に過剰に充満させることで雄との交尾を連続的に阻害し、害虫の発生を抑制する仕組み。効果は6ヶ月間持続するため、この時期取り付ければ10月の収穫期まで交換は不要。環境や人体への影響はない。
 同振興会では2年前から、同町内瀬古地区で性フェロモン剤の実証実験を行ってきた。その結果、同剤を処理した区は無処理区に比べ被害率が減少した。今年は瀬古地区に加えて寺内、下方、郡家の4地区の延べ22haで設置することになった。これら4地区は、それぞれ1ha以上のまとまった圃場(ほじょう)で使用することで、より高い効果を得たいと考えている。
 同振興会の堀増男会長は「性フェロモン剤は環境に優しい防除法。これを利用し、農薬散布回数を減らし、安全・安心な柿を提供していきたい」と意気込んでいる。(平成16年5月2日・日本農業新聞より)

注2 柿酢
 我が家でのクズ柿を醗酵させた原材料:柿100%の酢です。
 
 他の地域において研究を進められているとのことですので、参考までにご紹介します。


「柿酢”効用”裏付けへ」〜
和歌山で健康調査 動脈硬化や高血圧予防

 和歌山県の特産「柿酢」の健康面での機能性を実証し、販売促進の目玉にしようと、県内の生産者やJAの職員らが柿酢を半年間飲むモニター調査を3月から始める。柿酢は昔から動脈硬化や高血圧予防に効果があるといわれてきた。県と県立医科大学、JAの産官学連携の取り組みで「一般住民が参加して特定の食品の健康調査をするのは珍しい(県果樹園芸課)」。結果は9月にまとめる予定だ。
 渋柿を醗酵して作る柿酢は産地の調味料で使うほか、昔から健康飲料で愛飲する人も多い伝統食。2日には、JA紀北かわかみとJA紀の里で組合員らを集め説明会を開いた。
 県は、昨年6月に、県工業技術センターで柿酢と市販食酢の成分分析調査を実施。柿酢はリンゴ酢、ブドウ酢、米酢に比べ、ナトリウム(塩分)を排出する機能を持つカリウム含量が多く、ポリフェノールもトップレベルの数値を示した。
 モニター調査は分析結果を医学的に明らかにするのが目的。柿産地のJA紀北かわかみ、JA紀の里の生産者ら100人が参加。説明会では、試験方法と採血や採尿など検査項目を同医科大学の有田幹雄医学博士が説明し、「動脈硬化や高血圧の予防ができる」と協力を呼び掛けた。
 JA紀北かわかみの藤井静雄組合長は「生果、干し柿などに続く商品に仕上げたい。医学的裏付けが得られれば、販売面で大きくアピールできる。」と期待している。
 県は効用が実証できれば、JAとの連携で販売を進めていく。(平成17年2月3日・日本農業新聞より)


柿酢が血圧抑制〜和歌山県が実証 飲んで健康 生果PRに弾み
 渋柿を醗酵させて造る柿酢に、血圧を下げる効果があることが分かった。和歌山県が13日、県立医科大学、JAと協力して行なった初のモニター調査の中間報告で明らかにした。「柿が赤くなると医者が青くなる」といわれる柿の効用を、医学的に実証した。
 調査は今年1〜8月に実施。柿産地の伊都・那賀地方の生産者やJA職員ら30〜70代の住民94人が協力した。2群に分けて、それぞれ3月と6月から1日1回20mlの柿酢を8週間飲み続けてもらった。
 柿酢を飲んだ前後での定期検査で、血圧が比較的高い(最高血圧130ミリHg以上か最低血圧85ミリHg以上)グループの47人に限って調べたところ、平均で最高血圧が5ミリHg下がるなど有意な結果が出た。
 柿酢にはカリウムやポリフェノールが多く含まれ、特に塩分を排出するカリウムは米酢の3〜10倍あり、高血圧予防に効果があると考えられていた。今後は血液検査の結果を分析し、抗酸化能力についても調べていく。
 県内ではすでに柿酢を使った商品開発が進んでいる。県も「柿酢の良さが医学的に実証されたことで、生果のPRにも弾みがつく。新たな加工品や、加工向け栽培技術の開発なども進めていきたい」(果樹園芸課)と、産地活性化に向けた取り組みを進めていく(平成17年10月14日・日本農業新聞より)


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